2019.08.06

エジプトのジャマール・バユーミー元外務次官は、GERD建設交渉に関して、大統領府、水資源・灌漑省、外務省、諜報機関との直接的な協力を継続していく必要があると述べた。以下、その他の発言:*過去に本件に関して関係機関の間で対立があったが、今は解消されたと述べた。*水資源省が単独で行動すれば、GERD建設の政治的側面が制御できなくなり、エチオピアとの対立が解消できない*大統領府が本件に関わっており、交渉の全体像を示していると述べた。*エジプト側はかつて、ダムの貯水を7年(エチオピアは3年と主張)で行うと提案したが、拒否された。*水力発電用の放水口5カ所に加え、被発電用の放水口を2カ所追加することをエチオピアに提案したが、激しく拒否された。エジプト側としては、水力発電のメンテナンスの際に、貯水されてしまう水を放水するために設置したい。我々は、メンテナンスの際に放水されないことを認めておらず、エチオピアがこの提案を拒否することは政治的な理由だと考えている。*イスラエルのミサイル防衛システムでダム周辺に配備されたとの情報は虚偽。

エチオピアとスーダンの諜報機関は、テロ対策、武器の密輸、金銭の流入、人身売買に関して情報交換を通じた協力をしていくことで合意した。スーダン側からはアブー・バクル・ムスタファ―国家情報局長官、エチオピア側は国家安全保障局のミカエル局長が調印式を執り行った。*両名は、両国国境での犯罪防止の取り組みについても合意した。両国は現在、国境沿いに合同軍を展開し、組織犯罪の防止に取り組んでいる。

2019年08月10日