エチオピアの『エジガ』紙は、エジプトとスーダンが、GERDの貯水を2020年6月に始めるとのエチオピアの提案に合意したと報じた。これは、直近のアディスアベバでの協議で合意されたもので、2020年中頃までに49億㎥貯水するという。この水量で水力発電を試験的に実施て切るという。
マンスール大学法学部は、フサーム・マガーズィー元水資源相・アレキサンドリア大学工学部灌漑・水利工学科教授の講演会を実施した。*講演講演の要旨*エジプトがサトウキビやコメなどの大量に水を消費する作物の耕作に集中したことは間違いだった。*エジプトはナイル川の水利権(1959年協定で定められた555億㎥)の保護のために外交努力を惜しまず注いでいるが、エジプトの割り当て水量を損なわせようとする複数の国(不明)がある。だからこそ、日ごろから節水などを心がける必要がある。
『マスル・アラビーヤ』は、アメリカ人専門家の言として、アメリカがGERD建設交渉に介入した理由を解説した。*今回、国務省から財務省に担当が変わったことが新しい。2019年1月、ポンペオ国務長官がシュクリー外相と協議し、GERDをめぐるエジプト・エチオピアの対立解消について協議したと思われる。2018年、サリバン米国務省次官が中東地域を訪問し、エジプト・エチオピア間の対立鎮静化に努めたこともあるし、2011年にエチオピアがダム建設を発表してから、アメリカはずっとこの問題を注視してきた。*これらの観点から、アメリカは、両国関係の悪化が域内の同盟国の脅威になると考えている。*国務省は明示的に説明していないが、ロシアが交渉の仲介を買って出たことも、アメリカが仲介を担っている背景にあるかもしれない。
アーティー水資源相は、駐エジプト・スペイン大使と会談した。二国間関係発展の方途、GERD建設交渉の進捗状況が議題になった。