CMEPS-J Report No. 100(2025年5月10日)
髙岡 豊
パレスチナ人はパレスチナ自治区だけでなく、隣接する諸国や世界各地に多数居住している。ヨルダン、シリア、レバノンに居住するパレスチナ人の一部は、帰還権の認定やそれについての補償、居住地の行政サービスの提供などの理由で、様々な団体・政治勢力と関係を持って生活している。そのような政治勢力には、民族解放運動、反占領抵抗運動の諸派も含まれている。これらの諸派の一部は、1970年代のヨルダンやレバノン、2011年以後のシリアのように、現地での政情や武力衝突に深く関与したものがある。ダマスカスやベイルートは、「抵抗の枢軸」陣営に参加した諸派の兵站拠点・政治的な結節点となり、ダマスカスにはオスロ合意を拒否する諸派の連合が拠点を置いたこともあった。諸派の一部には、冷戦の終結に伴う左翼の衰退、パレスチナ解放運動の分裂、東地中海地域でのイスラーム過激派の盛衰などの影響で活動状況が不明となったものが複数ある。2000年代前半の諸派の活動については、「シリア・レバノンのパレスチナ難民キャンプで活動する諸組織(1)」、「シリア・レバノンのパレスチナ難民キャンプで活動する諸組織(2)」を参照されたい。また、シリア紛争の期間中、パレスチナ人の中から当時のシリア政府に与した民兵組織が複数編成されたが、それらについては「シリア紛争と民兵:そこにいるけど「いないこと」になっているパレスチナ人」を参照されたい。
2024年12月以降は、シリア・レバノンのパレスチナ諸派に対する現地当局による武装解除・取り締まり機運が高まっている。その結果、シリア・レバノンで活動していたパレスチナ諸派の政治・軍事拠点、装備や各種財産を現地の当局が接収する動きが広まっており、これは諸派の消滅・解体・再編につながるだけでなく、シリア・レバノンに居住するパレスチナ人の安全や福利厚生とも密接にかかわる問題である。特に、2003年のアメリカ軍による占領後のイラクで、在イラク・パレスチナ人がフセイン政権「支持者」として迫害の対象となり新たな離散につながったことに鑑みれば、シリア・レバノン在住のパレスチナ人の今後の処遇の問題としても、パレスチナ諸派の活動は無視しえないものである。本稿は、以上のような問題意識に基づき、2020年代を中心にシリア・レバノンで活動する主なパレスチナ諸派のうごきを取りまとめたものである。
名称 | パレスチナ解放人民戦線:PFLP(本邦で国際テロ組織に指定) |
主な幹部 | アフマド・サアダート(書記長。イスラエルで収監中)、フアード・ムラーガ(副書記長)、ジャミール・ムズヒル(副書記長)、ムハンマド・アブドゥルアール(政治局員、故人) |
軍事部門 | 殉教者アブー・アリー・ムスタファー部隊 |
主な活動 | 2021年5月20日:ムラーガ副書記長がパレスチナ諸派代表団とシリアのアサド大統領との会談に出席した 2022年10月19日:ムズヒル副書記長がパレスチナ諸派の指導部一行とシリアのアサド大統領との会談に出席した 2023年5月8日:イスラエルのシャバクが、3月のベツレヘム付近で発生した入植者のバス爆破事件は在レバノンの者も含むPFLP幹部の指令で行われたと主張した 2023年7月30日:カイロで開催されたパレスチナ諸派の書記長級会合に出席した 2024年3月1日:モスクワで開催されたパレスチナ諸派の会合に出席し、共同声明に調印した 2024年3月15日:パレスチナ筋は、先週ハマース、PIJ、PFLPとイエメンのアンサール・アッラーが会合を開催し、次段階での抵抗運動の行動の連携の方策につき協議したと述べた 2024年7月22日:北京で開催されたパレスチナ諸派の会合に出席した 2024年9月29日:イスラエルによるベイルートクーラー地区への爆撃で、幹部のムハンマド・アブドゥルアール(政治局員軍事・治安局責任者)、イマード・アウダ(軍事局)、アブドゥルラフマーン・アブドゥルアールが死亡したと発表した |
主な参照先 | https://t.me/pflpgaza1 https://t.me/pflprafah2 https://t.me/PFLP1967MEDIA https://t.me/pflp24 |
名称 | パレスチナ解放民主戦線:DFLP |
主な幹部 | ナーイフ・ハワートマ(前書記長)、ファハド・スライマーン(書記長)、マージド・ミスリー(副書記長)、アリー・ファイサル(副書記長) |
軍事部門 | 愛国抵抗部隊、殉教者ウマル・カースィム軍 |
主な活動 | 2021年5月20日:スライマーン副書記長がパレスチナ諸派代表団とシリアのアサド大統領との会談に出席した 2022年10月19日:スライマーン副書記長がパレスチナ諸派の指導部一行とシリアのアサド大統領との会談に出席した 2023年7月30日:カイロで開催されたパレスチナ諸派の書記長級会合に出席した 2024年3月1日:モスクワで開催されたパレスチナ諸派の会合に出席し、共同声明に調印した 2024年4月24日:ベイルートにて第8回党大会を開催し、中央委員会、政治局、指導部を改選した。書記長には、ファハド・スライマーン、副書記長にはマージド・ミスリーとアリー・ファイサルが選出された 2024年7月22日:北京で開催されたパレスチナ諸派の会合に出席した |
主な参照先 | https://alhourriah.org/ https://t.me/dflp1969 |
名称 | パレスチナ解放人民戦線総司令部派:PFLP-GC(本邦で国際テロ組織に指定) |
主な幹部 | アフマド・ジブリール(前書記長)、タラール・ナージー(書記長)、アンワル・ラジャー(政治局員)、ラーミズ・ムスタファー(政治局員) |
軍事部門 | ジハード・ジブリール部隊 |
主な活動 | 2012年12月24日:シリアでの作戦責任者のニダール・イリヤーン政治局員がヤルムーク・キャンプでの戦闘で死亡した 2021年7月7日:アフマド・ジブリール書記長が死去した 2021年7月18日:タラール・ナージー副書記長をジブリール書記長の後任に選出した 2021年9月4日:ナージー書記長一行がシリアのアサド大統領と会談 2022年10月19日:ナージー書記長がパレスチナ諸派の指導部一行とシリアのアサド大統領との会談に出席した 2023年5月31日:レバノン東部のシリアとの国境地帯にある同派の拠点がイスラエルの空爆を受け、要員5人が死亡、複数が負傷したと発表した 2023年7月30日:カイロで開催されたパレスチナ諸派の書記長級会合に欠席した 2024年3月1日:モスクワで開催されたパレスチナ諸派の会合に出席し、共同声明に調印した 2024年7月22日:北京で開催されたパレスチナ諸派の会合に出席した 2024年10月10日:ナージー書記長がシリアのサッバーグ外相と会談した 2024年10月16日:ナージー書記長がダマスカスで開催されたパレスチナ諸派の和解促進会合に出席した 2024年10月24日:ナージー書記長、ラジャー政治局員(政治局幹事長)、ムスタファー中央委員会幹事長(政治局員)がシリアのミクダード副大統領と会談した 2024年12月22日:レバノン軍は、PFLP-GCからベカーウ高原の拠点3カ所と、ファタハ・インティファーダのヒルワ・キャンプを接収したと発表した 2025年5月3日:ナージー書記長が、一時シリア当局に逮捕された。同書記長は数時間後に釈放され、自宅に戻った |
主な参照先 | https://t.me/pflpgcPalestine |
名称 | 人民闘争戦線:PPSF |
主な幹部 | ハーリド・アブドゥルマジード(書記長。20258年5月の時点ではシリアにはいない模様)、アクラム・ウバイド(政治局員) |
軍事部門 | オスロ合意拒否派が主流派から分裂したもので、軍事部門を持たない小規模な運動だったが、シリア紛争の際にはアブドゥルマジード書記長がパレスチナ諸派の連合体の報道官役として活動した |
主な活動 | 2021年5月20日:アブドゥルマジード書記長がパレスチナ諸派の代表団とシリアのアサド大統領との会談に出席した 2022年10月19日:アブドゥルマジード書記長がパレスチナ諸派の指導部一行とシリアのアサド大統領との会談に出席した 2024年10月16日:アブドゥルマジード書記長がダマスカスで開催されたパレスチナ諸派の和解促進会合に出席した |
主な参照先 |
名称 | パレスチナ解放戦線:PLF(本邦で国際テロ組織に指定) |
主な幹部 | ユースフ・マクダフ(書記長) |
軍事部門 | |
主な活動 | 2021年5月20日:マクダフ書記長がパレスチナ諸派の代表団とシリアのアサド大統領との会談に出席した 2022年10月19日:マクダフ書記長がパレスチナ諸派の指導部一行とシリアのアサド大統領との会談に出席した |
主な参照先 |
名称 | ファタハ・インティファーダ |
主な幹部 | アブー・サイード・ムーサ―(中央委員)、イブラーヒーム・ハルフ(中央委員)アブドゥルマジード・シャディード(中央委員)、ジヤード・サギール(書記長。通称アブー・ハージム。2025年5月の段階でシリアにはいない模様) |
軍事部門 | アースィファ |
主な活動 | 2013年1月29日:サイード・ムーサー・マラーガ(アブー・ムーサー)書記長が死去した 2022年10月19日:サギール書記長がパレスチナ諸派の一行とシリアのアサド大統領との会談に出席した 2024年12月22日:レバノン軍は、PFLP-GCからベカーウ高原の拠点3カ所と、ファタハ・インティファーダのヒルワ・キャンプを接収したと発表した |
主な参照先 | https://olgw.palestine-msc.org/ https://palestine-msc.org/ https://t.me/fatehalentfadayarmouk https://t.me/fathintifada https://t.me/fateh65 |
名称 | バアス党パレスチナ地域指導部 |
主な幹部 | ムイーン・ハーミド(書記長)、ムハンマド・カイス(書記長。2025年5月の時点でダマスカスを退去していない)、アブー・ハサン・ガージー(レバノンの幹事長) |
軍事部門 | サーイカ |
主な活動 | 2016年12月4日:ムハンマド・ハリーファ書記長がダマスカスで死去した 2022年10月19日:カイス書記長がパレスチナ諸派の一行とシリアのアサド大統領との会談に出席した 2023年7月30日:カイロで開催されたパレスチナ諸派の書記長級会合に出席した 2024年10月16日:カイス書記長がダマスカスで開催されたパレスチナ諸派の和解促進会合に出席した |
主な参照先 | https://www.facebook.com/KtltAltlayAltlabyt/?locale=ar_AR https://t.me/jabha1 https://t.me/PalestineBaath |
名称 | ハマース(本邦で国際テロ組織に指定) |
主な幹部 | ハーリド・ミシュアル(元政治局長。在外代表)、サーリフ・アルーリー(副政治局長)、ムーサー・アブー・マルズーク(元政治局長、副代表?)、ハリール・ハイヤ(政治局員)、アーシフ・アブドゥルハーディー(レバノンの代表)、アリー・バラカ(幹部)、ウサーマ・ハムダーン(幹部)、バーシム・サーリフ(幹部) |
軍事部門 | 殉教者イッズッディーン・カッサーム部隊 |
主な活動 | 2020年6月2日~6日:ハニーヤ政治局長はレバノンを訪問し、同国のベッリ国会議長、イブラーヒーム総合治安局長、ヒズブッラーのナスルッラー書記長らと会談した 2020年6月28日~29日:ハニーヤ政治局長はレバノンを訪問し同国のアウン大統領、ベッリ国会議長、ディヤーブ首相、ヒズブッラーのナスルッラー書記長らと各々会談した 2021年12月10日:スール市近郊のパレスチナ難民キャンプにあるハマースの武器庫で爆発が発生し、複数が死傷した 2022年6月28日:アルーリー副政治局長は、ヒズブッラーのナスルッラー書記長と会談した 2022年10月19日:ハイヤ政治局員がパレスチナ諸派の指導部一行とシリアのアサド大統領との会談に出席した 2022年11月11日:アブー・マルズーク副代表一行は、レバノンのベッリ国会議長と会談した 2023年3月18日:アルーリー副政治局長一行は、ヒズブッラーのナスルッラー書記長と会談した 2023年4月9日:ハニーヤ政治局長一行はレバノンを訪問し、ヒズブッラーのナスルッラー書記長と会談した 2023年6月3日:ハニーヤ政治局長はレバノンのベッリ国会議長、ヒズブッラーのナスルッラー書記長、ミーカーティー首相と各々電話会談し、アイン・ヒルワ難民キャンプの情勢につき協議した 2023年7月30日:カイロで開催されたパレスチナ諸派の書記長級会合に出席した 2023年9月1日:ヒズブッラーのナスルッラー書記長は、PIJのナッハーラ書記長、ハマースのサーリフ・アルーリー副政治局長と会談した 2023年9月12日:PLOのアッザーム・アフマド執行委員(ファタハ中央委員)とハマースのアブー・マルズーク副政治局長が、アイン・ヒルワ難民キャンプの情勢を協議するため各々レバノンを訪問した 2023年9月14日:PIJのナッハーラ書記長とハマースのアブー・マルズーク政治局員が会談し、アイン・ヒルワ難民キャンの情勢につき協議した 2023年9月14日:アブー・マルズーク副政治局長は、レバノンのベッリ国会議長と会談した 2023年10月25日:ヒズブッラーのナスルッラー書記長はPIJのナッハーラ書記長、ハマースのアルーリー副政治局長と会談した 2023年11月21日:ハマースは、スール郡でイスラエルの無人機が車両を爆撃し、同派の幹部のハリール・ハーミド・ハラーズ(アブー・ハーリド)と同行者3人を殺害したと発表した 2023年11月22日:ヒズブッラーのナスルッラー書記長は、ハマース幹部のハリール・ハイヤとウサーマ・ハムダーンと会談した 2023年12月23日:レバノンで「アクサーの大洪水の前衛」との名称の抵抗運動へのパレスチナの若者の参加を呼び掛けた 2024年1月2日:ハマースは、イスラエル軍がベイルート南部のダーヒヤ地区を空爆し、同派のサーリフ・アルーリー副政治局長とカッサーム部隊の幹部のサミール・ファンディー・アブー・アーミル、アッザーム・アクラウ・アブー・アンマールが死亡したと発表した 2024年1月8日:イスラエル軍は、シリアからイスラエルへのロケット弾発射を指揮していたハマースの幹部を殺害したと発表した 2024年1月20日:治安筋は、南レバノンでのイスラエル軍の空爆により、ハマースの構成員2人が死亡したと述べた 2024年2月10日:イスラエル軍は、レバノン中部の沿岸地域のワーディー・ザイナでハマース幹部のバーシム・サーリフを狙った空爆を行った。攻撃により4人が死亡したが、同幹部は無事 2024年3月12日:ハイヤ副書記長一行はレバノンを訪問し、ヒズブッラーのナスルッラー書記長と会談した 2024年3月15日:パレスチナ筋は、先週ハマース、PIJ、PFLPとイエメンのアンサール・アッラーが会合を開催し、次段階での抵抗運動の行動の連携の方策につき協議したと述べた 2024年5月15日:ヒズブッラーのナスルッラー書記長はハマース幹部の代表団(団長:ハリール・ハイヤ)と会談した 2024年5月30日:アブー・マルズーク副政治局長一行はアマルのハーイク政治局長らと会談した 2024年7月5日:ヒズブッラーのナスルッラー書記長はハマースのハイヤ副政治局長一行と会談した 2024年8月9日:アイン・ヒルワ難民キャンプがイスラエル軍に空爆され、ハマース幹部のサーミル・ハーッジら2人が死亡した 2024年9月23日:カッサーム部隊は、南レバノンでの司令官の一人のマフムード・ナーディルがイスラエルの爆撃により死亡したと発表した 2024年9月28日:イスラエル軍は、27日夜にシリア南部を爆撃し、シリア南部でのハマースのネットワークの司令官のアフマド・ムハンマド・ファハドを殺害したと発表した 2024年9月30日:レバノンのバッス難民キャンプがイスラエル軍に爆撃され、同派幹部のファタフ・シャリーフ・アブー・アミーンが死亡したと発表した 2024年10月5日:イスラエル軍は、レバノンへの攻撃でカッサーム部隊幹部のムハンマド・フサイン・アリー・マフムード、サイード・アラーウ・ナーイフ・アリーの2名を殺害したと発表した 2024年11月20日:イランのムハンマド・リダー・シーバーニー駐レバノン大使と、ハマースの代表団(団長・アフマド・アブドゥルハーディー)が会見した 2025年5月7日:南レバノンのサイダー市で、イスラエルの無人機の爆撃によりハマースの活動家1人が死亡した |
主な参照先 | https://t.me/hamaspsofficiall https://t.me/CLL7D |
名称 | パレスチナ・イスラーム聖戦運動:PIJ(本邦で国際テロ組織に指定) |
主な幹部 | ジヤード・ナッハーラ(書記長)、ハーリド・ハーリド・アブー・ハサン(シリアの責任者)、ラマダーン・シャッラフ(前書記長)、ナーフィズ・アッザーム(政治局員) |
軍事部門 | エルサレム隊 |
主な活動 | 2019年11月12日:ダマスカスのマッザ地区のレバノン大使館付近の住宅が攻撃され、2人が死亡した。攻撃されたのはPIJ幹部のアクラム・アジューリー宅で、同人の息子と他1人が死亡した 2020年6月6日:シャッラフ書記長がベイルートで死去し、ダマスカスのヤルムーク・キャンプの墓地に埋葬された 2022年3月30日:ヒズブッラーのナルルッラー書記長はPIJのナッハーラ書記長と会談した 2022年8月7日:シリアのミクダード外相はPIJのナッハーラ書記長と電話会談した 2022年8月24日:ヒズブッラーのナスルッラー書記長はPIJのナッハーラ書記長と会談した 2023年3月18日:ヒズブッラーのナスルッラー書記長はPIJのナッハーラ書記長と会談した 2023年3月19日:PIJは、軍事部門の「エルサレム隊」幹部のアリー・ラムジー・ウスードがダマスカス郊外でイスラエルによって暗殺されたと発表した 2023年7月30日:カイロで開催されたパレスチナ諸派の書記長級会合に欠席した 2023年8月13日:ヒズブッラーのナスルッラー書記長はPIJのナッハーラ書記長と会談した 2023年9月1日:ヒズブッラーのナスルッラー書記長は、PIJのナッハーラ書記長、ハマースのサーリフ・アルーリー副政治局長と会談した 2023年9月14日:PIJのナッハーラ書記長とハマースのアブー・マルズーク政治局員が会談し、アイン・ヒルワ難民キャンの情勢につき協議した 2023年10月9日:エルサレム隊は、同派の要員がレバノンからイスラエルに潜入し、イスラエル軍と交戦して兵士7人を負傷させたと発表した 2023年10月25日:ヒズブッラーのナスルッラー書記長はPIJのナッハーラ書記長、ハマースのアルーリー副政治局長と会談した 2023年10月30日:エルサレム隊は、29日夜にレバノンからイスラエルへの潜入作戦を行い、同隊の戦闘員2人が死亡したと発表した 2023年12月29日:エルサレム隊は、南レバノンのイスラエルとの境界付近で同派の要員2人が死亡したと発表した 2024年2月12日:ヒズブッラーのナスルッラー書記長はPIJのナッハーラ書記長と会談し 2024年3月15日:パレスチナ筋は、先週ハマース、PIJ、PFLPとイエメンのアンサール・アッラーが会合を開催し、次段階での抵抗運動の行動の連携の方策につき協議したと述べた 2024年8月28日:ダマスカス‐ベイルート街道のザバダーニー交差点付近でイスラエル軍が車両を空爆し、乗っていたヒズブッラーの者1人、エルサレム隊の者3人が死亡した 2024年11月16日:イスラエルによるダマスカス市マッザ地区、クドゥシーヤ地区への爆撃(14日)で、同派幹部のアブドゥルアジーズ・サイード・ミーナーウィーとラスミー・ユースフ・アブー・イーサーらが死亡したと発表した 2025年2月18日:ナッハーラ書記長一行はイランを訪問し、同国のハーメネイ指導者と会談した 2025年3月13日:イスラエル軍は、ダマスカスのPIJの事務所を空爆したと発表した 2025年4月21日:パレスチナ筋は、20日深夜にシリアの治安部隊がダマスカスでPIJ幹部のハーリド・ハーリド、同派のダマスカス組織委員会幹部のアブー・アリー・ヤーシルを逮捕したと述べた |
主な参照先 | https://t.me/Ta3be2a1 https://t.me/sarayapsa |
名称 | ファタハ |
主な幹部 | アッザーム・アフマド(中央委員)、ハリール・マクドゥーフ(幹部)、ムニール・マクドゥーフ(幹部) |
軍事部門 | アクサー殉教者部隊 |
主な活動 | 2022年1月9日:シリアのミクダード外相はファタハのラジューブ中央委員会書記長と会談した 2022年8月8日:アイン・ヒルワ・キャンプで、ファタハの幹部のサイード・アラーッディーンが殺害された 2023年7月30日:アイン・ヒルワ難民キャンプ内でファタハの者とイスラーム主義者の活動家とが交戦し、6人が死亡、30人が負傷した 2023年9月11日:アイン・ヒルワ難民キャンプでファタハとイスラーム主義者とが交戦し、10人が死亡した 2023年9月12日:PLOのアッザーム・アフマド執行委員(ファタハ中央委員)とハマースのアブー・マルズーク副政治局長が、アイン・ヒルワ難民キャンプの情勢を協議するため各々レバノンを訪問した 2023年9月13日:アイン・ヒルワ難民キャンプでファタハと「過激派」とが交戦し、5人が死亡、15人が負傷した 2024年6月13日:PLOのアッザーム・アフマド執行委員(ファタハ中央委員)はレバノンのミーカーティー首相と会談した 2024年8月21日:イスラエル軍は、サイダ付近で車両を空爆しファタハ幹部のハリール・マクドゥーフを暗殺した |
主な参照先 |
名称 | パレスチナ解放軍:PLA |
主な幹部 | アクラム・ムハンマド・サラティー(参謀長) |
軍事部門 | PLAはパレスチナ解放機構の軍事部門との位置づけだが、シリアに駐留する部隊はシリア軍の指揮下で活動していた |
主な活動 | 2012年7月18日:ハマ・アレッポ間の路上で、休暇中のPLA兵士14名がテロ集団の攻撃を受け殺害された 2020年8月5日:PLA参謀長(総司令官)のムハンマド・ターリク・ハドラー少将が死去した 2024年12月11日:在シリアのパレスチナ諸派は、PLA司令官出席の下会合を開催し、合同パレスチナ愛国行動機構を編成してシリア情勢に対処することを決定した |
主な参照先 | https://t.me/palarmy1964 |