イマード・ムハンマド・ディーブ・ハミース改造内閣(2018年11月26日改造)

青山 弘之

バッシャール・アサド大統領は2018年11月26日、2018年法令第360号を施行し、以下9閣僚を新たに任命した。

  • フサイン・アルヌース(Husayn ‘Arnus) 水資源大臣(前職は公共事業住宅大臣)
  • アーティフ・ナッダーフ(’Atif Naddaf) 国内通商消費者保護大臣(前職は高等教育大臣、現職の人民議会議員)
  • ムハンマド・ハーリド・ラフムーン(Muhammad Khalid al-Rahmun) 内務大臣(少将、前職は政治治安部長)
  • ムハンマド・ラーミー・ラドワーン・マルティーニー(Muhammad Rami Radwan Martini) 観光大臣(元観光大臣)
  • イマード・ムワッファク・アザブ(’Imad Muwaffaq al-‘Azab) 教育大臣(現職の人民議会議員)
  • バッサーム・バシール・イブラーヒーム(Bassam Bashir Ibrahim) 高等教育大臣(前職はバアス大学学長)
  • スハイル・ムハンマド・アブドゥッラティーフ(Suhayl Muhammad ‘Abd al-Latif) 公共事業住宅大臣(前職は住宅機構総裁)
  • イヤード・ムハンマド・ハティーブ(Iyad Muhammad al-Khatib) 通信技術大臣(シリア通信社社長などを歴任)
  • ムハンマド・マアン・ザイン・アービディーン・ジャズバ(Muhammad Ma’n Zayn al-‘Abidin Jadhba) 工業大臣(工業省幹部などを歴任)

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アサド大統領はまた、2018年法令第361号を施行し、アリー・ハイダル(’Ali Haydar)国民和解担当国務大臣を解職、新設された国民和解委員会の委員長に任命した。

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以上の人事改編により、イマード・ムハンマド・ディーブ・ハミース(改造)内閣の顔ぶれは以下の通りとなった。

    • 首相 イマード・ムハンマド・ディーブ・ハミース(’Imad Muhammad Dib Khamis) アラブ社会主義バアス党
    • 副首相兼外務在外居住者大臣 ワリード・ムアッリム(Walid al-Muʻallim) アラブ社会主義バアス党
    • 国防大臣 アリー・アブドゥッラー・アイユーブ(’Ali ‘Abd Allah Ayyub) アラブ社会主義バアス党(a)
    • 運輸大臣 アリー・ハムード(’Ali Hamud) 不明
    • 観光大臣 ムハンマド・ラーミー・ラドワーン・マルティーニー(Muhammad Rami Radwan Martini) 不明(a)
    • 教育大臣 イマード・ムワッファク・アザブ(’Imad Muwaffaq al-‘Azab) 不明 アラブ社会主義バアス党(a)
    • 経済対外通商大臣 ムハンマド・サーミル・アブドゥッラフマーン・ハリール(Muhammad Samir ‘Abd al-Rahman al-Khalil) 不明
    • 公共事業住宅大臣 スハイル・ムハンマド・アブドゥッラティーフ(Suhayl Muhammad ‘Abd al-Latif) 不明(a)
    • 工業大臣 ムハンマド・マアン・ザイン・アービディーン・ジャズバ(Muhammad Ma’n Zayn al-‘Abidin Jadhba) 不明(a)
    • 高等教育大臣(b) バッサーム・バシール・イブラーヒーム(Bassam Bashir Ibrahim) アラブ社会主義バアス党(a)
    • 国内通商消費者保護大臣 アーティフ・ナッダーフ(’Atif Naddaf) 不明(a)
    • 社会問題労働大臣 リーマー・カーディリー(Rima al-Qadiri) 社会統一主義者党
    • 宗教関係大臣 ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド(Muhammad ‘Abd al-Sattar al-Sayyid) 無所属
    • 情報大臣 イマード・アブドゥッラー・サーラ(’Imad ‘Abd Allah Sara) アラブ社会主義バアス党
    • 水資源大臣 フサイン・アルヌース(Husayn ‘Arnus) アラブ社会主義バアス党(a)
    • 石油鉱物資源大臣 アリー・ガーニム(’Ali Ghanim) 不明
    • 財務大臣 マアムーン・ハムダーン(Ma’mun Hamdan) 不明
    • 地方行政環境大臣 フサイン・マフルーフ(Husayn Makhluf) アラブ社会主義バアス党
    • 通信技術大臣 イヤード・ムハンマド・ハティーブ(Iyad Muhammad al-Khatib) 不明(a)
    • 電力大臣 ムハンマド・ズハイル・ハルブートリー(Muhammad Zuhayr Kharbutli) アラブ社会主義バアス党
    • 内務大臣 ムハンマド・ハーリド・ラフムーン(Muhammad Khalid al-Rahmun) アラブ社会主義バアス党(a)
    • 農業・農業改革大臣 アフマド・カーディリー(Ahmad al-Qadiri) 不明
    • 文化大臣 ムハンマド・アフマド(Muhammad al-Ahmad) 不明
    • 保健大臣 ニザール・ワフバ・ヤーズジー(Nizar Wahba al-Yazji) 不明
    • 法務大臣 ムハンマド・マムドゥーフ・シャッアール(Muhammad Mamduh al-Sha”ar) 不明
    • 行政開発担当国務大臣 サラーム・ムハンマド・シャッファーフ(Salam Muhammad al-Shaffaf) 不明
    • 大統領府担当国務大臣 マンスール・ファドルッラー・アッザーム(Mansur Fadl Allah ‘Azzam) アラブ社会主義バアス党
    • 国務大臣 アブドゥッラー・アブドゥッラー(’Abd Allah ‘Abd Allah) 不明
    • 国務大臣 サルワー・アブドゥッラー(Salwa ‘Abd Allah) アラブ社会主義連合党
    • 国務大臣 ラーフィア・アブー・サアド(Rafi’ Abu Sa’d) シリア共産党
    • 国務大臣 ワフィーク・フスニー(Wafiq Husni) 不明

注:(a) 新任。(b)高等教育省は2019年12月4日の法律第27号により高等教育科学研究省に改組された。
出所:SANA, November 26, 2018などをもとに作成。

(2018年12月4日作成)

 

(2018年12月4日作成)