東アラブ地域の非公的政治主体に関する総合的研究:「アラブの春」の政治変動を中心に

平成24年〜26年度科学研究費補助金(基盤研究(B) 21310179)

研究概要

本研究は、「アラブの春」と呼ばれるアラブ世界での政治変動のもとで台頭・再活性化した「非公的政治主体」に着目し、その営為が東アラブ地域諸国の政治にどのような影響を与えているかを解明することをめざした。
研究期間中に研究分担者らが実施した現地調査、情報収集においては、近年の東アラブ地域諸国の政治の動静を、「民主化」や「テロとの戦い」といったパラダイムのなかに押し込めて捉えるのではなく、「非公的政治主体」の営為を綿密に把握することに特に力点を置いた。そして、研究の結果、国家機能を補完することを期待されていたはずの「非公的政治主体」が、国家機能のさらなる弱体化を招いていることが明らかとなった。

出所:科学研究費助成事業データベース

研究構成員

研究代表者

  • 青山弘之(東京外国語大学総合国際学研究院准教授)

研究分担者

  • 末近浩太(立命館大学国際関係学部)
  • 錦田愛子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)

研究成果

2018年7月更新