中東の紛争地に関係する越境移動の総合的研究:移民・難民と潜入者の移動に着目して

Grant-in-Aid for Scientific Research (B) 16H03307 (2012-2014) / 平成24年〜26年度科学研究費補助金(基盤研究(B) 16H03307)

研究概要

本研究は、シリア、イラクでの紛争に起因して生じている越境移動について、移動を行う「移民・難民」やイスラーム過激派などに合流を試みる「潜入者」がどのような政治意識を持ち、いかなる動機や情勢判断に基づき移動を行うか、また、移動先と経由地をどう決定しているのかを解明することを目的とする。この点を明らかにするため、移民・難民や潜入者が属する社会集団の属性(年齢、性別、出身地、経済階層など)に特に着目することで、その実像に迫る。分析の対象には、紛争地から外部に流出する移民・難民と、逆に外部から紛争地に流入する潜入者の双方を含める。それにより、いかなる要因が移動の方向性を決めるのか、紛争の動態と人の移動の関係性や、地域紛争が国際社会に与える影響などを総合的に明らかにする。

研究構成員

研究代表者

  • Yutaka TAKAOKA (Chief Research Fellow, Middle East Institute of Japan) / 髙岡豊(公益財団法人中東調査会上席研究員)

研究分担者

  • Shingo HAMANAKA (Professor, Faculty of Law, Ryukoku University)  / 浜中新吾 (龍谷大学法学部教授)
  • Dai YAMAO (Associate Professor, Faculty of Social and Cultural Studies, Kyushu University) / 山尾大(九州大学大学院比較社会文化研究院准教授)
  • Kohei IMAI (Researcher, Area Studies Center, Institute of Developing Economic–JETRO) / 今井宏平(日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター研究員)

研究成果

2016年4月更新