公開シンポジウム「「アラブの心臓」に何が起こったのか:現代中東の実像を捉える」

イスラーム国(IS)の猛威が去った今も、「アラブの心臓」と呼ばれる諸国を中心に、中東では政治的な混乱が続いています。本シンポジウムでは、青山弘之編『「アラブの心臓」に何が起きているのか:現代中東の実像』(岩波書店, 2014年)の執筆者たちが、刊行後のフォローアップとして、最新の研究成果を踏まえながら、今の中東の実像と将来の展望を語ります。

日時

2019年1月12日(土曜日) 13:00~17:00(開場12:30)

場所

立命館大学衣笠キャンパス 創思館カンファレンスルーム(定員140名)

プログラム

13:00-13:10 趣旨説明
13:10-13:30 シリア—黙殺される復興 青山弘之(東京外国語大学)
13:30-13:50 エジプト—「安定」は虚像か実像か?  横田貴之(明治大学)
13:50-14:10 シリア—イスラーム過激派の衰退 髙岡 豊(中東調査会)
14:10-14:30 イラク—宗派対立の拡大条件 山尾大(九州大学)
14:30-14:40 休憩
14:40-15:00 レバノン—「決めない政治」をやめるフリをすることを「決める」 末近浩太(立命館大学)
15:10-15:30 ヨルダン—ハーシム家レジームの清算と継承 吉川卓郎(立命館アジア太平洋大学)
15:30-15:50 イスラエル—法の精神として現前するナショナル・アイデンティティ 濱中新吾(龍谷大学)
15:50-16:00 休憩(時間調整)
16:00-16:50 総合討論
報告者7名
討論者: 岩坂将充(同志社大学)
討論者: 今井宏平(アジア経済研究所)
16:50-17:00 閉会

主催(共催)

  • 科学研究費補助金・新学術領域研究(研究領域提案型)「グローバル関係学」計画研究B02「越境的非国家ネットワーク:国家破綻と紛争」(研究代表者:末近浩太)
  • 科学研究費補助金・基盤研究(A)「東アラブ地域の非公的政治主体による国家機能の補完・簒奪に関する研究」(研究代表者:青山弘之)
  • 科学研究費補助金・基盤研究(B)(海外学術調査)「現代中東におけるイスラーム主義運動の動向と政治的帰結に関する比較理論研究」(研究代表者:末近浩太)
  • 立命館大学国際地域研究所プロジェクト「中東地域研究の新たなパラダイム構築に向けて:宗教と政治の絡み合いを再考する」(研究代表者:末近浩太)
  • 龍谷大学社会科学研究所共同研究プロジェクト「中東諸国民の国際秩序観」(研究代表者:濱中新吾)

Aiko NISHIKIDA, Shingo HAMANAKA, Yutaka TAKAOA, et.al. “Report of Arab Refugee Survey in Sweden (2016)” (CMEPS-J Report No. 12)

「アラブ系移民/難民の越境移動をめぐる動態と意識:中東と欧州における比較研究」(科学研究費補助金(基盤研究(B) 26283003)が研究プロジェクト「世論調査による中東地域の政治秩序と変革の実証研究」とともにAiko NISHIKIDA, Shingo HAMANAKA, Yutaka TAKAOA他著“Report of Arab Refugee Survey in Sweden (2016)”  (CMEPS-J Report No. 12)を世論調査で公開しました。

https://cmeps-j.net/ja/opinion_surveys