中東・イスラーム地域研究 院⽣研究会 (Graduate Student Society for Middle Eastern and Islamic Area Studies) 第1回GSMEIAS研究報告会を開催

2024年2月24日(土)、中東・イスラーム地域研究 院生研究会(Graduate Student Society for Middle Eastern and Islamic Area Studies:GSMEIAS)が主催する研究報告会(第1回GSMEIAS研究報告会)が、現代中東政治研究ネットワーク(CMEPS-J.net)と立命館大学中東・イスラーム研究センター(CMEIS)の共催のもと、広島大学東千田キャンパス(広島市中区)にて対面で開催されました。

研究会の趣旨説明をする米田氏

第1回GSMEIAS研究報告会では、2023年度研究会代表者である米田優作氏の進行のもと、本研究会の趣旨及び問題意識の共有が行われたのち、1人目の報告者である広島大学大学院人間社会科学研究科博士前期課程の伊藤慎一郎氏がまず「中東におけるムハーバラート:政軍関係論・比較政治学・歴史的制度論を中心に」と題して報告を行い、質疑応答が行われました。

報告する伊藤氏

続いて、2人目の報告者である東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士前期課程の浪内紫雲氏が「『国家-社会』関係における多元的公共圏への一考察:シリア研究の立場から」と題して報告を行い、質疑応答が行われました。

報告する浪内氏

続いて、3人目の報告者である慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程の山岡陽輝氏が「『グローバル・イスラーム地域研究』としての解放党研究」と題して報告を行い、質疑応答が行われました。

報告する山岡氏

最後に、4人目の報告者である立命館大学大学院国際関係研究科博士後期課程の米田優作氏が「政教関係・政治学・思想研究の交叉路:現代エジプトのサラフィー主義と政治を研究する立場から」と題して報告を行い、質疑応答が行われました。

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中東・イスラーム地域研究 院生研究会(Graduate Student Society for Middle Eastern and Islamic Area Studies:GSMEIAS)は、立命館大学大学院学生研究会活動支援制度の助成を受けてAY2023年秋学期より新たに発足した研究コミュニティです。

CMEPS-J.netワークショップ(第1回)「アル=カーイダ支配下のシリア北西部における“反体制”イスラーム主義勢力の動静」を開催

去る2024年2月29日(木曜日)、武蔵野市本町コミュニティーセンター(東京都武蔵野市吉祥寺本町)にて、限界中東政治研究ネットワーク(CMEPS-J.net)・ワークショップ(第1回)を開催し、青山弘之氏(東京外国語大学教授)、髙岡豊氏(東京外国語大学特別研究員)、山岡陽輝氏(慶應義塾大学大学院)、木戸皓平氏(東京外国語大学大学院)、浪内紫雲氏(東京外国語大学大学院)が参加しました。

ワークショップでは、「シリアのアル=カーイダ」として知られるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)の支配下にあるシリア北西部(イドリブ県中北部、アレッポ県西部、ラタキア県北東部、ハマー県北西部)の非統治空間における非国家主体間の関係をめぐって、山岡氏が、同地での解放党(イスラーム解放党)の現況、とりわけ非暴力的活動の実態にかかる基調報告を行いました。

基調報告を受け、参加者との間で、シリア北西部の統治形態、イスラーム主義のイデオロギーや活動、収集可能/不可能な情報などを中心に質疑応答が行われました。

 

中東・イスラーム地域研究 院⽣研究会 (Graduate Student Society for Middle Eastern and Islamic Area Studies) 第1回GSMEIAS研究報告会のご案内(2024年2月24日)

中東・イスラーム地域研究院生研究会は、現代中東政治研究ネットワーク(CMEPS-J.net)および立命館大学中東・イスラーム研究センター(CMEIS)共催のもと、第1回GSMEIAS研究報告会を開催いたします。

日時

    • 2024年2月24日(土) 14:00~20:30(予定)

場所

主催

    • 中東・イスラーム地域研究 院生研究会(GSMEIAS: Graduate Student Society for Middle Eastern and Islamic Area Studies)

共催

    • 現代中東政治研究ネットワーク(CMEPS-J.net)
    • 立命館大学中東・イスラーム研究センター(CMEIS)

スケジュール

1.  研究報告(14:00~17:00):修論/博論の設計図および各自の「地域研究」像にかんする研究報告

    • 研究会の趣旨および問題意識の説明(研究会代表者:米田)
    • 伊藤慎一郎(広島大学大学院博士前期課程):「中東におけるムハーバラート:政軍関係論・比較政治学・歴史的制度論を中心に」
    • 浪内紫雲(東京外国語大学大学院博士前期課程):「『国家-社会』関係における多元的公共圏への一考察:シリア研究の立場から」
    • 山岡陽輝(慶應義塾大学大学院博士後期課程):「『グローバル・イスラーム地域研究』としての解放党研究」
    • 米田優作(立命館大学大学院博士後期課程):「政教関係・政治学・思想研究の交叉路:現代エジプトのサラフィー主義と政治を研究する立場から」
    • 全体討論

2. GSMEIASの運営方針、全体および各自の研究進捗状況の確認と意見交換(17:30〜18:30)

  1. 3. 今後の方針について(18:30〜20:30)
    • 24年度以降の研究会運営方針、および成果発信の方法・予算申請等

青山・アルアフマド「「トルコとレバノンにおけるシリア人の統合にかかる世論調査(2022年)」単純集計報告書」(CMEPS-J Report No. 72)

青山弘之、ジヤド・アルアフマドによる報告書「「トルコとレバノンにおけるシリア人の統合にかかる世論調査(2022年)」単純集計報告書」(CMEPS-J Report No. 72)(HTMLPDF)をCMEPS-J Reportsで公開しました。

CMEPS-J Reports

現代中東研究コロキアム緊急シンポジウム「トルコ・シリア地震で何が変わったか:政治研究者が読み解く」開催

2023年3月6日(月)、現代中東政治研究ネットワーク(CMEPS-J)と立命館大学中東・イスラーム研究センター(CMEIS)の主催による「現代中東研究コロキアム(Contemporary Middle Eastern Studies Colloquium)」緊急シンポジウムがオンラインで開催され、約100名が参加しました。

緊急シンポジウムでは、東京外国語大学教授の青山弘之氏の進行のもと、北海学園大学教授の岩坂将充氏が「これからのトルコ:地震、選挙、建国100周年」、東京外国語大学特別研究員の髙岡豊氏が「シリア向け支援を妨げた紛争思考と今後の課題」、立命館大学教授の末近浩太氏が「誰がシリアを「変える」のか:紛争、権威主義、そして、震災」と題した報告を行い、その後総合討論・質疑応答が行われた。