
髙岡豊「シリア・レバノンのパレスチナ諸派概況」(CMEPS-J Report No.100)をCMEPS-J Reportsで公開しました。
Contemporary Middle East Political Studies in Japan.net (CMEPS-J.net)
現代中東政治研究ネットワーク(CMEPS-J.net)
CMEPS-J.netは、シリア独立以降のすべての憲法――1950年憲法、1964年暫定憲法、1973年憲法、2012年憲法――に加え、2025年3月の「シリア憲法宣言」、2024年12月の「シリア暫定憲法草案」、および2013年12月に制定された「北・東シリア地域民主自治局の社会契約」の全訳を公刊いたしました。
これらの翻訳が、シリアの政治および法制度に関する研究の一助となることを願っております。
2025年3月25日(火)、「現代中東研究コロキアム(Contemporary Middle Eastern Studies Colloquium)」第10回研究会が東京外国語大学本郷サテライト4階セミナールーム、Zoomミーティングにてハイブリッド開催され、研究者ら約35名が参加しました。
第10回研究会では、東京外国語大学教授の青山弘之氏の進行のもと、上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科国際関係論専攻の久永優吾氏がまず「トルコ憲法裁判所の司法行動の変容:「体制の擁護者」から「権利の擁護者」へ」と題して報告を行い、質疑応答が行われました。

続いて、青山氏が「紛争はどのように絡み合って展開するのか?:アクサー大洪水/鉄の剣、勇敢なる者たち/北の矢、そして侵攻抑止」と題して報告を行い、質疑応答が行われました。

2025年3月25日(火)に「現代中東研究コロキアム(Contemporary Middle Eastern Studies Colloquium)」第10回研究会を開催いたします。良いディスカッションの場になれば幸いです。
皆さまのご参加をお待ちしております。
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2025年3月25日(火) 14:00~17:00頃まで
東京外国語大学本郷サテライト4階セミナールームおよびZoomミーティングによるハイブリット開催(参加無料:要事前登録)
14:00 開会
14:10~15:30 報告1 久永優吾(上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科国際関係論専攻修士2年)「トルコ憲法裁判所の司法行動の変容:「体制の擁護者」から「権利の擁護者」へ」
15:40~17:00 報告2 青山弘之(東京外国語大学・教授)「紛争はどのように絡み合って展開するのか?:アクサー大洪水/鉄の剣、勇敢なる者たち/北の矢、そして侵攻抑止」
Googleフォームよりご登録ください。
https://x.gd/mA3gD(登録締切:2025年3月24日)
オンラインで参加される方には3月25日午前中にZoomミーティングの情報をお送りする予定です。
biladalsham[a]tufs.ac.jp
現代中東政治研究ネットワーク(CMEPS-J)
立命館大学中東・イスラーム研究センター(CMEIS)
科研費基盤研究(A)「歴史的シリアにおける国家変容の研究:混合的手法による新たな中東地域研究の開発」(研究代表者:末近浩太 課題番号:23H00043)
科研費基盤研究(B)「現代中東における「政治の宗教化」と「宗教の政治化」:ムスリム同胞団の比較事例研究」(研究代表者:横田貴之 課題番号:23H03629)
基盤研究(B)「現代外交における軍事力の効用:通時的・共時的アプローチによる中範囲理論の構築」(研究代表者:溝渕正季 課題番号:23H00791)
科研費基盤研究(A)「中東諸国民の政策選好と統治の正統性」(研究代表者 浜中新吾 課題番号:22H00055)
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))「危機下の東アラブ諸国における社会的レジリエンスの実証研究:ヨルダンの事例から」(研究代表者:末近浩太 課題番号:22KK0018)
パレスチナ/イスラエル研究会
中東・イスラーム地域研究院生研究会(Graduate Student Society for Middle Eastern and Islamic Area Studies:GSMEIAS)


木戸皓平・青山弘之「シリア:ムハンマド・ガーズィー・ジャラーリー内閣(2024年9月23日発足)」(CMEPS-J Report No.80)をCMEPS-J Reportsおよび国別ファイルで公開しました。
2024年10月6日(日)、現代中東政治研究ネットワーク(CMEPS-J)と立命館大学中東・イスラーム研究センター(CMEIS)の主催による現代中東研究コロキアム(Contemporary Middle Eastern Studies Colloquium)」特別シンポジウム「第X次中東戦争はなぜ続くのか?:イスラエルとハマースの戦闘開始から1年」を東京外国語大学本郷サテライト4階セミナールーム、立命館大学朱雀キャンパス(京都二条キャンパス)中川会館202、Zoomミーティングにてハイブリッド開催しました。

250人以上の登録があったシンポジウムは、2部構成で行われ、錦田愛子氏(慶應義塾大学)、浜中新吾氏(龍谷大学)の司会進行のもと、第1部「忘れ去られたパレスチナ・イスラエル紛争、アラブ・イスラエル紛争」ではパレスチナ、イスラエル、ヨルダン、シリア、レバノン、エジプトの政治を専門とする6名の研究者が報告を行いました。

第2部「第X次中東戦争として捉える紛争」では、イラン、イエメン、イラク、アラブ湾岸諸国、トルコの政治、イスラーム過激派の動静を専門とする6名の研究者が報告を行いました。
第1部と第2部での報告終了後、参加者を交えたかたちで質疑応答が行われました。

青山弘之「シリアにおける越境(クロスボーダー)人道支援:人道性と政治性」『国際情勢紀要』第94号(2024年3月、pp. 165-195)再録版(CMEPS-J Report No. 79)を CMEPJ-Reportsで公開しました。
ハマースが「アクサー大洪水」奇襲作戦を敢行し、ガザ地区を中心に激しい戦闘が始まってから、10月7日で1年となります。ガザ地区の惨状が、悲しみ、怒り、無力感、そして恐れをかき立てる日々は今も続いており、ハマースとイスラエルの一挙手一投足に多くの関心が寄せられています。
しかし、この紛争は、ハマースとイスラエルだけの争いではなく、ガザ地区も戦場の一つに過ぎません。実態は、アラブ・イスラエル紛争の当事者である周辺アラブ諸国、イラン、サウジアラビアやイエメンといったアラビア半島諸国、トルコ、欧米諸国、そして中東で勢いを増す非国家主体をも当事者とする地域紛争、あるいは国際紛争で、これらの当事者の思惑が複雑に絡み合うことで、事態収拾が困難なものとなっています。
本シンポジウムでは、中東政治を専門とする研究家が、政治学や地域研究といった手法を駆使して、矮小化して理解されがちなこの紛争の全体像を捉え、紛争が止まない理由を冷静且つ冷徹に解明します。
2024年10月6日(日曜日)13:30~18:00頃
以下2会場とZoomミーティングによるハイブリッド開催
(参加無料:要事前登録)
Googleフォームよりご登録ください。
https://x.gd/e0CWv(登録締切:10月4日)
オンラインで参加される方には10月5日にZoomミーティング情報をメールにてお知らせします。